死ぬことは怖い

特に自分が死ぬことより
他人が死ぬことが怖い

自分が死ぬことは
無になるだけだから
そんなに怖くない
いつかは寿命を迎えるわけだし

でも他人が死ぬことは
いたはずの場所に
その人がいないことをありありと自覚させられるから
寂しくて悲しい

それでいて
普通に時間が流れることも
とても悲しい

三年峠

小学校の国語の教科書にあった
昔ばなし「三年峠」

一度転ぶと三年しか生きられない峠で
おじいさんは転んでしまい
今でいう引きこもりになってしまう

そんなとき
ある若者がおじいさんの家を訪れて
三年峠に行こうと誘う

若者は三年峠でコロコロ転がりながら
一度転べば三年、二度転べば六年
転んだ分だけ長生きできると歌い
おじいさんも一緒にコロコロ転がって
長生きしましたというお話

小学生のときに読んで相当衝撃を受けた
一言で表すと発想の転換
心理学だと認知療法といったところか

同じ事象でも見方によっては
幸せにでも不幸にでも見える

私も柔軟になりたい